実験ゼミ7月

課題研究P4実験ゼミ7月分のレジュメです。京都大学タンデム加速器で散乱実験をしました。

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レジュメ

2011.7.4

10.6 Position Sensitive Detectors

・・・[米田]

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CAMAC実験

タンデムでの実験に向けて、8本の信号を同時に読む回路をCAMACで作りました。ほぼこのままでタンデムでのデータが取れるはずです。

回路図

2011.7.7

タンデム実験準備

タンデム加速器の真空槽に自作のフランジを付けて、真空テストをしました。どこからか真空漏れしてるようだけど、微かなのでOKなようです。続いて、CAMACモジュールなどをタンデムまで運び、測定回路を作りました。そして、ターゲットとなる炭素膜を作り、測定のプログラミングをして、検出器の位置などのアラインを取りました。一通りの準備が終わって、シリコン検出器に逆電圧をかけたところ電流が流れてしまいました。エラーです。今日はここで終了して、土曜日に間違い探しをすることになりました。

2011.7.9

タンデム実験準備(つづき)

まずは、シリコン検出器に電流が流れてしまう件について間違い探しです。どうも、導線がフランジに接触していたことが原因だったようです。直してもリーク電流は流れますが、これくらい(30Vで4μA)はOKなようです。真空槽にAmを入れて実際に測定してみました。すぐにはうまく行かなかったけど、配線とかプログラムの調整で、何とかデータが取れるようになりました。このAmのデータはエネルギー較正に使います。そして、Amを出して、ターゲットを設置して、アラインを取って、準備が完了しました。

回路図

2011.7.11

タンデム実験(C(12)-C(12)散乱、C(13)-C(12)散乱)

10MevのC(12)ビームをC(12)膜にぶつける実験と、C(13)をぶつける実験をしました。まずは、ターゲットありの時とターゲットなしの時について下流に出てきた電荷を測定しました。ターゲットなしのときの荷電が3+であること、散乱される粒子は非常に少ないことが分かっているので、これで、実験中の入射粒子数を知ることが出来ます。そして検出器の角度ごとに散乱されて来た粒子数をカウントしました。そして、ANAPAWで簡単に解析して、エクセルで計算して、理論と比較しました。グラフの形は非常に良く似たものができました。

打ち上げ

明日も実験だけど、先生やTAさんの都合とかで1日目に打ち上げをしました。タンデムの休憩室で、酒を飲んで、唐揚げとか食って、アホみたいな話をしました。夜中の12時過ぎに、なぜかグラウンドの草引きをして、楽しい1日でした。

2011.7.12

タンデム実験準備(C(12)-C(12)散乱)

今度は、42MeVのC(12)ビームをC(12)膜にぶつける実験をしました。操作は昨日とほとんど同じで、ターゲットありなしについて出てきた電荷を測定して、ビームを止めて、検出器の角度を変えて、ビームを出して、パソコンでデータを取って、簡単に解析して、計算して、理論と比較してを繰り返しました。データでは、C(12)の第1励起状態が見えているようです。全体的にカウント数が少ないです。本格的な解析はまた今度です。後片付けをして、実験は終了しました。

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